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豊岡市 日高町 
人にとっての責任ってなんですか?出来る事じゃなくて、やらなければならない事って、何ですか?

2010年11月27日土曜日

近大、岩前教授の話。

豊岡市は近畿大学とは縁あって、一度、建築学科の岩前先生の研究室にお邪魔した事もあり楽しみに行って来ました。

先生は室内環境を専門にされており今回のテーマは↓



1時間ほどの講義でしたが、とても興味深いデータを頂きましたので少し紹介します。

■世帯家族人数の減少
1世帯が3人(両親と子供1人とか母親と子供2人とか)の割合が、1970年では50%ほどだったが2005年では全体の75%まで増加している。
つまり、家族のほとんどが、3人家族。
4人家族は18%程。5人以上は7%。
私は5人家族なので、とても貴重な存在です。
今後も確実に、少数家族化は進んで行くそうです。

■家の寿命
イギリス141年。
アメリカ103年。
フランス86年。ドイツ79年。
日本29年。

日本はイギリスの1/5ぐらいしかない。
かと言って、住めなくなったから、壊している訳ではない。
壊す理由は。。。
1、快適に住めなくなった(騒音、ガタツキ、寒い、暑い)
2、間取が悪い
3、デザインが古い
4、耐震性がない
5、収納がない
だそうだ。
家1件を解体すると、80トンから100トンのゴミが出る。
日本は、このゴミをイギリスに比べ、5倍も国土に積んでいる。
とても、重い国だというお話。

■国内排出CO2の割合
全世界排出CO2の内、日本は5%を占めている。
国内排出CO2の内、ワースト1は建設で38%。
輸送が21%。
ビルから出るものが16%で、住宅からは13%。
あくまでも割合の話しであるが、日本は先進国の中でもっとも多く家を作り変えて、大量のゴミを出し、建設する為に大量のCO2を排出している。
長生き出来る住宅は、人にとっても地球にとっても優しいのに。

他に、この50年間で病死亡者の数が1/1000に減った。これは、医療が発達した事もあるが、最大の要因は住環境がよくなったから。
しかし、冬に多くの方が亡くなっている状況は変わらない。
これは、他の先進国と日本では冬の寝室の温度が違うという話。
布団の中は30度近いが、室温は10度前後。この20度の差が命を縮める。
なんと、イギリス、オランダでは低体温症防止を法律で定め、室温が10度以下になる住宅は改善命令が出るそうです。

都心部に住む1500人に聞きました。
エコに配慮している人は79%
エコに飽きた人は62%
エコに疲れた人は44%
つまり、ほとんどの人は無理してエコしている。

本来、エコは楽しんで快適にする為に行うもの。

他にもゾクゾク興味深いデータを教えて頂きましたが、この辺にしておきます。

データは必ず何かを物語り、何かを示してくれます。
履き違えてはいけませんが、適確で正しい数字を知り判断する事は、家作りにとってはとても大切な事と考えます。

そういう意味では、先生の1時間の講義でしたが勉強になりました。





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場所:神戸

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